










古河市(こがし)は、関東地方のほぼ中央、茨城県の西端に位置する市。人口は約14万人で、 県西地域では最大。
関東大都市圏にあり[1]、かつ古河都市圏も形成している。首都圏整備法第2条第5項に規定する都市開発区域(古河・総和地区)となっている[注釈 1]。
栃木県・埼玉県と接し、群馬県・千葉県との県境も近い。生活圏は複数の県にまたがる。
概要
いまの市域西北部が元の古河。『万葉集』に「許我」(こが)[2]、『吾妻鏡』に「古我」という地名がみられる。南北朝時代以後に「古河」が定着[3]。戦国時代には古河公方、江戸時代には古河藩の中心地となった。渡良瀬川・利根川の水運や日光街道(鎌倉街道中道)による交通の要衝でもあった。明治にも茨城県で最初の鉄道駅(古河駅)が開業。現在、古河総合公園(古河公方公園)に古河公方館跡、古河藩主土井利勝が始めた桃園がある。旧古河城の城下町・古河宿は、多数の寺社や町割などが今も昔の名残をとどめる。古河歴史博物館等の文化施設も多い。関東の小京都と称され、全国京都会議に加盟。市域中部にも鎌倉街道に沿って、静御前伝説や中世寺院が残る。東部には日光東街道の諸川に、中世からの市街地が形成された。
地勢は平坦。市域西端は渡良瀬川と渡良瀬遊水地、東端にも飯沼があった低地が広がる。現在の古河市の地形は、両低地とその間の台地、台地を南流する小河川(向堀川・宮戸川など)の谷底平野から構成され、各河川は市域南端で利根川に合流する。気候は典型的な関東内陸型で夏は暑い。冬は乾燥するため降雪は少ないが、北西の季節風(からっ風)が強い日も多い。
工業は、丘里工業団地・北利根工業団地 ・名崎工業団地などに、県内有数の規模で工場が集積している。商業は、市域西北部に中小店舗が集積していたが、近年はロードサイド店舗や他県を含む広範囲の大規模店舗に消費活動が移ってきている。農業は典型的な近郊農業。
交通は、JR東日本の東北本線(宇都宮線)の古河駅が通勤・通学等に利用されている。所要時間は東京駅・新宿駅から1時間強程度。市外のJR栗橋駅、東武鉄道新古河駅も近い。道路は国道4号(日光街道)・新4号国道・県道17号(日光東街道)などが南北を縦断し、国道125号・十間通り・国道354号などが東西を横断。鉄道は西部に偏っており、自動車が主要な交通手段である。
高等教育は、茨城県立古河中等教育学校、および、県立普通科高校が4つ(うち1つは商業科併設)、県立工業高校が1つ、私立高校が1つ。隣接他県の県立高校へも通学者が多い。
行政上では茨城県に属するが、国道4号やJR宇都宮線の沿線であることから、栃木県・埼玉県・東京都とのつながりが強い(後述する合併以前の旧古河市は、県西地域で唯一東京都市圏に属していた)[注釈 2]。
2005年9月12日、平成の大合併により旧古河市と総和町・三和町が新設合併、現在の古河市となる。
地理

地勢
関東平野のほぼ中央に位置し、全域にわたり平坦な地形が広がる。南部を利根川が東流、西部は渡良瀬遊水地を経由した渡良瀬川が流れ利根川橋の北で利根川に合流する。
南部に比べ北部はやや標高が高く、市内を流れる川は利根川を除き北から南へと流れる。一方東西方向では目立った標高差の傾向はない[注釈 3]。利根川・渡良瀬川沿いと、後述する池沼周辺以外は概ね猿島台地で、地の利を生かしてさしま茶が生産されている。
産業
国勢調査での古河市および全国の産業部門別割合は以下の通り(カッコ内は全国の値)。※平成17年度調査
以上の通り、全国に比べて第2次産業の割合が高い。これは、以下で述べるように戦前からの製糸業の勃興と戦後の工業団地の造成により、工業都市として発展した経緯が影響している。
工業


かつて明治期から昭和中期までは製糸業が発展し当市の産業の軸となっていた。しかしその全てが廃業し、近年は丘里工業団地・北利根工業団地・配電盤茨城団地(下大野)・名崎工業団地等にある誘致企業や、坂間企業団地・工業団地外にある古くからの地域企業により、幅広い業種で活発な生産活動が行われている。年間製造品出荷額は2010年くらいまでは約4千-5千億円前後であったが、日野自動車進出後に急増、2017年以降は1兆円を超えた[42]。2020年の事業所数は349で県内首位、雇用者はひたちなか市、日立市に次いで18000人弱の3位である 。
特徴的なのは、食品製造業、殊に製菓業が多い点。トモヱ乳業・山崎製パンの工場があるほか、ジャパンフリトレー(本社も併設)・ヤマザキビスケット・ギンビスの製菓業3社の唯一の工場を有している。またセキスイ系とその派生企業も多く立地。積水化成品工業の大規模な工場ほか、積水ハウスの拠点工場である関東工場がある。
農業
市の土地利用の5割弱を農地が占めるなど 、市域中部・東部(旧総和町、旧三和町)を中心として典型的な近郊農業が発達している。
農業産出額は114億6千万円(令和4年・推定)、農業経営体数は1,355(2020年農業センサス)。産出額の内訳は、野菜85億8千万円、畜産10億4千万円、米が13億8千万円などで、野菜が多い[43]。 市の名産品として、にんじん(彩誉)、かぼちゃ、ニガウリ、サニーレタス、はくさい、バラ、ほおずきが挙げられているが、ここでも野菜が多い[44]。また台地(猿島台地)上ではさしま茶が生産されている。
なお平成18年の農業出荷額は147億2千万円。一方、農業離れも深刻で、耕作放棄地は500haを超えるなど、問題となっている[45]。 茨城県の銘柄豚・ローズポークの生産農家がある[46]。
商業
広範囲を商圏に収める大規模小売店舗の出店が少なく、卸売に不可欠な情報集積という面では、全般に低落傾向にある [47]。 東京の通勤・生活圏であることから東京方面への買い物客の流出が激しいほか、周辺都市に続々建設されている大型ショッピングモールへ客足が流れるなど、商業施設が消費者の行動範囲が広いこともあり、中規模ショッピングセンターが所在する程度である。
衣類等も扱う総合スーパーでは、現在イオン古河店(旧店名古河サティ)、ベイシア古河総和店が所在する。過去にはイトーヨーカドー古河店があったものの2019年2月17日に閉店となり、跡地はショッピングセンターあかやまJOYとして、テナント型店舗となって別企業により運営している。
大型ロードサイド店舗は国道等に集中し、先のイオン古河店、ベイシア古河総和店は国道4号線沿線、国道125号線沿いには総和地区にヤマダデンキ、ケーズデンキといった家電量販店が所在し、総和地区のジョイフル本田、三和地区のビバホームといったホームセンターも国道125号線沿いにある(ビバホームは古河地区の国道4号線(国道125号線重複区間)沿いにも所在)。ほか、多くのスーパーを始めとする小売業、飲食業、サービス業も、新4号国道、国道4号線、国道125号線、国道354号線や主要県道、十間通りや公方通り、思案橋通り、平和通りなどの市内主要道路に沿って展開されている。自動車でのアクセスが悪い地域においては、もともと市街化調整区域や市街化区域であっても商業地域等に指定されていないことから、商業施設の集積は古河駅前を除き進んでいない[48]。
金融機関
メガバンクは、古河市内に実店舗はなくなった。みずほ銀行の古河支店が駅前に存在したが、現在は大宮支店内に移転となった。 。
メガバンクの最寄り店舗は、みずほ銀行が埼玉県久喜市(久喜支店)、三井住友銀行が栃木県小山市(小山支店)、三菱UFJ銀行が埼玉県蓮田市(蓮田支店)、りそな銀行(埼玉りそな銀行)は埼玉県久喜市栗橋(栗橋支店)となる。
また、古河市内の銀行は、常陽銀行・筑波銀行・東日本銀行がある。他県を基盤とする銀行は足利銀行の支店[注釈 9]と栃木銀行の支店が所在し、栃木県との取引機会が多いことがわかる。
駅前に結城信用金庫 古河支店がある。
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